小学生のお小遣い、いつから・いくらが正解?学年別の相場と決め方

小学生のお小遣いについて、いつから始めるべきか、学年別の相場や金額の決め方をわかりやすく紹介するイメージ画像 子育て・教育
小学生のお小遣いの始めるタイミングや学年別の目安金額、家庭に合ったルールの決め方を詳しく解説します。

「よそのお家は、お小遣いをいくら渡しているんだろう」——小学生の子を持つ親なら、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。お小遣いは家庭ごとに事情が違うため、なかなか他の家庭と比較しにくいテーマです。この記事では、公的な調査データをもとにした学年別の相場と、金額そのものより大切にしたい「決め方」の考え方を紹介します。

小学生のお小遣い、実際どのくらいの家庭が渡している?

金融広報中央委員会が実施した「子どものくらしとお金に関する調査」によると、お小遣いをもらっていると答えた小学生の割合は、低学年で72.9%、中学年で73.0%、高学年で73.2%でした。学年が上がってもこの割合はほとんど変わらず、小学生の7割以上が何らかの形でお小遣いを受け取っているという結果です。

一方で、残りの3割弱は「お小遣い制ではない」家庭ということになります。つまり、渡していないからといって特別なことではなく、まずは「絶対にこうすべき」という正解があるテーマではない、という前提で読み進めていただければと思います。

学年別のお小遣い平均額

同調査では、渡し方(月に1回・ときどき)によっても金額に差があることがわかっています。

学年月1回の場合ときどき渡す場合
低学年平均1,004円(月1回・ときどきの合計平均)
中学年864円923円
高学年1,085円1,246円

学年が上がるにつれて金額そのものが上がっていくのはもちろんですが、注目したいのはもう一つのデータです。

「月1回」と「ときどき」、渡し方の比率も学年で変わる

渡し方の内訳を見ると、低学年では「ときどき」が57.3%と多数派なのに対し、「月1回」は13.4%にとどまります。ところが高学年になると「月1回」が45.0%まで増え、「ときどき」(38.3%)を上回るようになります。

これは、学年が上がるにつれて「必要なときに渡す小遣い」から「決まった額を計画的に使う練習としての小遣い」へと役割が変わっていくことを示しています。つまり、金額の相場だけでなく、この「渡し方の移行」自体が学年に応じた一つの目安になります。

金額を決めるときに大切な考え方(相場より家庭の方針)

我が家では小学3年生の頃、周りの家庭が「月500円」と聞いて同じ金額に揃えたことがありました。しかし実際にはお菓子や友達との買い物にすぐ使い切ってしまい、「お金の使い方を学ぶ」という本来の目的からずれてしまった経験があります。

相場はあくまで参考値であり、大切なのは「何のために渡すか」を家庭内で決めておくことです。例えば、

  • 友達付き合いに必要な範囲のお金を渡す(相場に近い金額)
  • お手伝いの対価として渡す(金額より頻度・ルールを重視)
  • 文房具や本など、特定の用途を子ども自身に管理させる

など、目的によって適切な金額も渡し方も変わってきます。相場と比べて多い・少ないと一喜一憂するより、まず自分の家庭がどの目的を重視するかを決めるほうが、結果的に子どもにとっても分かりやすい仕組みになります。

学年が上がったときの見直し方

お小遣いは一度決めたら固定するものではなく、学年が上がるタイミングで見直すのが自然です。特に「ときどき渡す」から「月1回」に切り替えるタイミングは、子ども自身に予算感覚を持たせる良い機会になります。我が家では4年生になったタイミングで、それまでの「欲しいものがあれば都度相談」から「月初にまとめて渡す」方式に変更しました。最初の数カ月は使い切ってしまうこともありましたが、半年ほどで「今月はあと〇〇円しかない」と自分で調整する様子が見られるようになりました。

お小遣い制でよくある失敗と対策

渡し方を決める際によくある失敗として、次のようなケースが挙げられます。

  • 金額を頻繁に変える:子どもが計画を立てにくくなるため、変更は学年の変わり目など区切りの良いタイミングにまとめる
  • ルールを口頭だけで決める:「お手伝いしたら追加」などの例外ルールは、後で「言った・言わない」のトラブルになりやすいため、簡単でもメモに残しておくと良い
  • 使い道に細かく口を出しすぎる:失敗も含めて学ぶ機会と捉え、明らかに危険・不適切な使い道でない限りは見守る

まとめ

小学生のお小遣いは、低学年で月1,000円前後、高学年になると月1,000円台前半が全国的な平均です。ただし大切なのは相場に合わせることそのものではなく、「何のために渡すのか」を家庭内で決め、学年が上がるタイミングで渡し方を見直していくことです。まずは我が家の方針を一度言葉にしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

出典: 三菱UFJ銀行「小学生のお小遣い、いつから渡す?平均いくら?」(金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査」を引用)