NTTドコモ モバイル社会研究所の調査によると、子どもがスマートフォンを持ち始める平均年齢は10.3歳で、最も多いのは12歳です。一方で女子は9.9歳と、調査開始以降初めて10歳を下回りました。小学校高学年での所有率は84%に達しており、「まだ早いのでは」と思っているうちに周りが持ち始めている、という状況は珍しくありません。
低年齢化が進んでいる背景
所有開始年齢が下がっている背景には、習い事や塾の増加による連絡手段としての需要や、防犯目的での位置情報確認のニーズが関係していると考えられます。実際、小学校高学年の所有率は前年から10ポイント上昇しており、「まだ先の話」と考えているうちに状況が大きく変わりやすいテーマだと言えます。
デビューのタイミングを考える3つの視点
「平均年齢が10.3歳だから、うちも10歳で」と年齢だけで決めるのではなく、次の3つの視点で考えると判断しやすくなります。
- 行動範囲の変化:一人での登下校や外出が増えるタイミングか
- 友人関係の連絡手段:習い事や友達とのやり取りで、連絡手段が実際に必要になっているか
- ルールを理解し、守れる年齢か:使用時間やアプリの利用について、家庭のルールを一緒に決められる段階か
ルール作りで失敗しやすいポイント
我が家では最初、「宿題が終わったら自由に使ってよい」という緩いルールから始めましたが、結局は「あとちょっとだけ」が延々と続き、就寝時間が遅くなる原因になってしまいました。反省を踏まえて見直したのが、次のような具体的なルールです。
- 使用時間ではなく「終了時刻」を決める(21時になったら理由に関わらずリビングに置く、など)
- フィルタリングアプリで年齢に応じたアプリのみ利用可能にする
- 新しいアプリを入れる際は、必ず親に一声かけるルールにする
「1日〇時間まで」という時間の総量で決めるより、「何時になったら終わりか」を固定した方が、我が家では守りやすいと感じています。
持たせる前に話しておきたいこと
スマホを渡すタイミングで、使い方のルールだけでなく、SNSやメッセージアプリでのトラブル(知らない人からの連絡、写真の取り扱いなど)についても事前に話しておくことが重要です。渡してから注意するのではなく、渡す前の会話に時間をかけたことで、その後のルール変更がスムーズになったという実感があります。
持たせた後に見直しが必要になったケース
持たせてから半年ほど経った頃、ゲームアプリの課金機能に気づかず数千円分の課金が発生していたことがありました。フィルタリングだけでは防ぎきれない部分もあるため、定期的に利用状況を一緒に確認する時間を設けるようにしてからは、同様のトラブルは起きていません。
まとめ
スマホデビューの平均年齢は10.3歳まで下がってきており、「まだ早い」と考えているうちに状況が変わりやすいテーマです。年齢だけで判断せず、行動範囲や連絡手段の必要性を踏まえたうえで、時間ではなく終了時刻を決めるなど具体的なルールを用意し、渡した後も定期的に見直していくことが、トラブルを防ぐポイントになります。

